40歳の女性がここ最近腰痛が強くなったとのことで来院されました。
今年の2月から腰に違和感が生じていてそこから徐々に強くなり今はくしゃみをすると腰に響くようになり朝起きるときが一番強いそうです。もともと3年前に腰椎椎間板ヘルニアを発症したのですが、その時はブロック注射も痛み止めのロキソニンやボルタレンも効果がなく1か月ほど痛みを耐えていたら少しずつその痛みは引いてきたそうです。でもこのころから開脚ができなくなっています。身体を動かすことが好きでジムに通っているのですが、こここのところ腰痛のせいで走ったりジャンプすると痛みが出るので行く回数が少なくなってしまっています。ヘルニアと診断された時はちょうどジムに行って2度ほど転んで腰を打っていたそうです。
検査をすると体幹の伸展と右側屈と右回旋で腰部に痛みがありました。そして骨盤を安定させる筋肉が右は前面、左は後面に筋力低下がありました。おそらく骨盤の傾きがそれらの筋肉の不安定さを作り出しそれが腰部の筋肉の緊張を生み痛みとして出ていたものと思われます。
初回は脊柱骨盤を中心に安定を取り戻すようなことと、負担のかかっている筋肉の緩和操作を行いました。施術後筋力低下は無事、力が入るようになり伸展と右側屈と右回旋じの腰の痛みはなくなっていました。そして開脚もできるようになっていました。
2回目の来院時、2,3日痛みは残ったもののその後は痛みを感じることもなくジャンプもでき走れたそうです。検査をすると歪みは戻ってはいませんでしたが、左の腎臓の下垂が見られ、それに関連する大腰筋の緊張が見られましたので引き続き脊柱骨盤に加えこれらに対しても施術を行いました。
3回目の来院時には痛みはほとんど出ていなかったので様子を見ながらジムに行く回数を増やしていくそうです。
担当コメント
今となっては憶測にすぎませんが、3年前に発症した腰痛はヘルニアに起因したものではないと思われます。転んだ拍子に身体をゆがませすこしづつ負担が掛かって2月からの違和感にさせていたのだと思います。そして、ほとんどの痛みが2回の施術でなくなったのは、この患者さんが体を動かすのが好きでよくジムに通っていたおかげだと思います。運動をしていないからと言って治らないわけではありませんがしているほうが早く症状の改善に期待できます。ですけど、そこは各患者さんに合わせた施術の計画を立てて行っておりますので腰痛だけでなくお身体にお悩みを抱えていらっしゃるのであれば是非一度ご相談ください。ご連絡お待ちしております。