妊娠3カ月の女性が右殿部の痛みを訴え来院されました。
この症状は5日ほど前から発症し、徐々に痛みは増している。
動かなくても痛みはあり、 立ち上がる、座る、かがむなどの動作時に痛みが強くなる。唯一痛みが少し軽減するのが右を上にして横向きで寝た時だけ。
検査してみると右の仙腸関節下部に痛みがありハイパーモビリティー(関節の可動性の亢進)が認められ、反対の左仙腸関節のハイポモビリティー(可動性の減少)がありました。このハイパーモビリティーの負荷が右殿部に痛みを生じさせていると考え腰部・骨盤を中心に施術を行いました。
初回施術後は痛みは残るもののしゃがんでからも立ち上がることができ歩行もできるようになりました。2回目来るまでには残っていた痛みも比較的消えスムーズに動けるようになっていました。
担当コメント
この患者さんは妊娠3カ月目にして殿部痛を発症してしまいました。妊婦さんの殿部痛は比較的おこりやすい症状なのですが、妊娠中期から後期になるとそんなに珍しいことではありません。
最も関係があるとしたら女性が良くするような足を左右どちらかに出して座る横座りが原因だと思います。現にこの患者さんも無意識に横座りをしていたらしく、痛めてからは気をつけてしないようにしてもらっています。
皆さんも気がつかない内にしている癖や習慣はありませんか?もしかしたらそれが症状に関係しているかもしれません。
もし気になりましたらお気軽にご相談下さい。