40代女性が首から右肩にかけての痛みと股関節の痛みを訴え来院れました。
首の痛みに関しては去年の9月ころから痛くなったり痛みがなくなったりを繰り返し、それの痛みが徐々に強くなり右肩に関しては今年の5月から発症したそうです。
検査をしてみると、首は後ろに反らすと痛みが生じ、右肩は屈曲が160°で外転が100°で痛みが出ました。その他の動きに関しては特に痛みはありませんでした。そして肩を外に広げるときに使う三角筋が普通に筋力検査をする分には正常なのですが、首を右に回した時に筋力低下と肩に痛みが生じました。そして棘上筋と大円筋に緊張と圧痛がみられました。股関節は特に右が。100°屈曲すると痛みが出て、そこから内側にひねるとその痛みは増します。そして骨盤の内側についている腸骨筋の過緊張が認められました。
初回の施術は主に頚胸部を中心に行いました。股関節の痛みは骨盤に対してカイロプラクティックアジャストメントと腸骨筋に対して筋膜リリースを行いました。初回の施術で首の痛みは良くなり、肩の動きも屈曲170°・外転110°と若干良くなりました。首を回しての三角筋の筋力低下及び痛みの出現は消失しました。2回目の施術後に股関節の痛みに対してのストレッチも指導し6回の施術が終えた現在は肩の動きは180°の最終可動域のみでの痛みだけとなりました。引き続きストレッチやエクササイズを継続してもらうことで最終的な症状の改善を図っていきたいと思います。
担当コメント
この患者さんはいわゆる四十肩になりかけのような症状でした。肩の痛みが発症して3ヶ月ほど経っていたので炎症はしていないようでしたが痛みに対して敏感になっているようでした。ですので2回目くらいまでは積極的に肩に対しての施術は行いませんでした。3回目からは肩の敏感さが落ち着いていたのですこしづつ動きをつけていきました。患者さんもお教えしていたエクササイズをしっかりとやって頂いたお陰で日に日に快調へと近づけていきました。
首の痛みをそのままにしておいたことで肩の方へ負担をかけたことによりこのような痛みが生じたものと思われます。痛みを放っておくと身体には代償作用が起こり思わぬところに痛みが出ることがあります。中でも首と肩は、肩を支配する神経が首から出ていることもあり密接な関係にあります。時には痺れを起こすこともあるので心当たりのある方はぜひともウェルビースパインにご連絡ください。お待ちしております。