練馬区の女性、26歳、主婦の方が、妊娠21週目で先週から始まった腰痛と恥骨痛を訴えて来院されました。
この症状は一週間前に引越しのために重い荷物を引きずった時から始まりました。最初は恥骨付近からズキズキする痛みを歩いている時に感じていましたが、日を追うごとに悪化して現在では寝返りを打つだけでも痛むようになってしまいました。更に痛みのため無理な姿勢で座ったり、歩いたりしていたため腰痛も現在では感じるということでした。
検査では臀部と恥骨、内転筋群の筋肉を触診すると数多くの圧痛点があり、特に骨盤後部の仙腸関節周辺に見られました。この患者さんは妊娠していることもあり、これ以上の検査は出来ませんでしたが、この結果から原因は特定できませんでしたが、妊娠による骨盤と内転筋群の筋肉の機能障害が疑われました。
1回目の施術は骨盤の機能障害と背骨全体のゆがみを取ること、股関節内転筋群の筋肉の過緊張を取り除く施術を中心に行いました。施術後、立ち上がった時の恥骨の痛みが半分以下に減少しました。2回目の来院時に少し痛みが戻ってしまったため、痛みが落ち着くまでエクササイズの代わりに約2週間骨盤ベルトをしていただきました。合計5回の施術で歩く時と寝返りを打つ時の痛みは完全に消失しました。
担当コメント
この患者さんは、妊娠中の女性によく見られる典型的な骨盤の機能障害を患った症例です。妊娠後期に入るとホルモン分泌が促進されるため体全身の靭帯が緩む傾向にあります。緩んでしまった骨盤の関節に重たいものを動かすためにさらに大きな負荷をかけてしまって、今回のような恥骨痛を引き起こしたのだと考えられます。妊娠中の女性でこのような症状を感じた時はいつでも相談してください。