西東京市にお住いの50歳女性が背中の痛みを訴え来院されました。
この痛みは1週間ほど前から発症し徐々に痛みは増えてきています。今はじっとしてても動いても何をしていても痛みはあります。もともと慢性的に背中の痛みはあってそれが日によって右だったり左だったり、出ては消えを繰り返していました。年末に今回と同じように左側に痛みが出て、その時はマッサージに行って少し痛みは和らいだそうです。この患者さんはこの症状のほかに十数年来の慢性的な便秘もあります。
検査をすると、頚部の屈曲30度ほどで左の肩甲骨上角部に痛みが、伸展は5度ほどで同じところに痛みが出ました。上部胸椎は軽度の触診で痛みが強く出ました。そして左肩甲上腕関節の内旋変位、小円筋の短縮が見られました。上部胸椎はふれるだけでも痛みが出てしまうので初回の施術ではこの部分を避け、肩甲上腕関節の動きと頸椎に対して行いました。施術後、伸展時の痛みは残るものの可動域が20度ほどにまで回復しました。
2回目の施術時には何もしなくても出ていた痛みはなくなり、代わりに左の前胸部に時折ズキッとした痛みが出始めました。この時には上部胸椎の触れた時の痛みはほぼなくなっていたので引き続き肩関節へのアプローチに加え行っていきました。3回目来られた時は伸展時痛も左前胸部の痛みもだいぶ楽になっていました。ですが、前日に左首を寝違えたようでこの寝違えに対して施術を行いました。
一番最初の主訴である背中の痛みに関しては2回の施術で症状は緩解しました。今後は予防とそのほかに抱える症状に対して施術を行っていく予定です。
担当コメント
この患者さんは本人曰く痛みを感じない方らしく、今まで大きく体を壊したことがなかったようです。でもよくよくお話を聞いてみると、夜寝が浅かったり、日中も身体が重かったり疲れが抜けてなかったりと慢性的な疲労も抱えていました。今回の症状はこれらが重なったことで今まで感じてた背中の痛みよりも強いものとして出てきたのだと思われます。
背中の痛みがなくなったからと言ってそれが根本的な解決にはなりません。上記に述べたような問題まで解決することが根本的な解決と言えるのではないでしょうか。症状に強い・弱いがあるとしたらそれらを抱えていた期間が長いほど強い問題となります。
慢性的にあるから、とその抱えている症状をあきらめてはいませんか? 少し時間はかかるかもしれませんが、慢性的な症状でお困りの方はお気軽にご連絡下さい！
