41歳男性が背中の痛みと電車酔いを訴え来院されました。
これらの症状は昨年末に臀部の手術をしてから感じています。本人曰く、手術をしたことでそこをかばいながら歩いたことがきっかけなのではないか、だそうです。背中でも特に右寄りで肩甲骨周囲に痛みと違和感を感じています。それと時期を同じくして電車に乗っていると酔いを感じるようになりました。実際に嘔吐はしないまでも気分が悪くなってきて水を飲んだり、目をつぶるなどをして凌いでいるそうです。
検査をしてみると右の大腰筋、中部・下部僧帽筋の筋力低下と右肋骨のスプリングの低下が見られました。初回の施術は主に筋力低下を起こしている筋肉に関連する部位に対して行いました。施術後筋力低下していた筋肉のリチェックをしたところ正常な状態に戻っていました。
2回目の来院時には背中の全体的な痛みは右肩甲骨下角のところだけになり、電車酔いもずいぶんとマシになっていました。2回目の施術では筋力低下が中部・下部僧帽に見られていたのでそれに対する施術と肩甲骨が外に開いていることで大円筋の過緊張に対して緩和操作を行いました。施術後はきちんと筋力低下は戻っていました。
3回目の来院時には主だった筋力低下は見られなかったので引き続き肋骨の可動性を付けることと電車酔いに関係して肝臓と胃のところで詰まりが見られたのでそこをリリースするテクニックを行いました。4回目の来院時に背中の痛みと電車酔いがほぼほぼ見られなくなっていたので、今後は症状の再発が出ないようにメンテナンスケアを続けていく予定です。
担当コメント
この患者さんはかばって動くときに右に身体を傾けていたのだと思われます。それにより右の骨盤が上がり腰を支える筋肉が緊張を起こし背中を伸ばしにくくなりみぞおちのところで肝臓と胃を圧迫するようになっていたのだと思われます。最近少しずつ載せるようになりました、胃のムカつきや酔いに関する症状。病院に行くほどではないけど気になる。このようなことは結構普通にあるのかもしれません。肩や腰、背中などの問題だけでなくウェルビースパインではこのような症状にも改善を図れるよう検査し施術をしてまいりますので気になることがございましたら是非一度ご連絡ください。お待ちしております。