40代女性が左肩、上腕部の痛みを訴え来院された。この痛みは先週から始まった。デスクワークをしていたら左上腕外側に鈍痛が起きた。20年以上の慢性的な肩こりはあり常にそれは感じているがその日はいつもより強く出ていた。翌々日に整形外科に行き肩に痛み止めの注射を打ってもらったが効果はなかった。週が明けてから別の整形外科に行き今度はレントゲン撮影をしたら特に異常はないと言われたが強いて挙げるならば首が曲がっていて、それが神経を圧迫しているのではないか、ということだった。そのあと首の牽引をした。牽引が終わってから左肩と左の上腕の痛みが酷くなり、その日の夜から下肢の全体的なだるさも出始めた。左肩を下にすると痛みが出るのでなかなか寝付けなくなった。
検査をしたところ、頚部伸展、左側屈で痛みを誘発しその状態からのディストラクションテストは陽性、オドノヒューマニューバテスト陰性、立位、座位共に頚部軽度屈曲位であった。そして腰部の前弯も減少していた。
施術は頸椎、頚胸移行部を中心に脊柱の柔軟性を付けるように行った。施術後首の可動域はすべての動きにおいて角度が増え左側屈での痛みはなくなり、伸展時の痛みも減少した。
初回の施術では脊柱に重点を置いたが次回以降、肩関節など範囲を広げていく予定。