長時間の立ち仕事により、以前から腰痛は感じていた。
来院日のお昼まで、テニスを行っていたら急に下半身の力が抜けて、立つことも出来なくなった。
痺れやその他の症状は全くない。痛みよりも、力が入らないことが気になる。
検査をしたところ、神経学的検査異常なし、可動域検査痛みのため検査不能、腰部筋肉の多くに過緊張と熱感が感じられた。腰部骨盤の可動域減少もみられた。
施術は腰部骨盤を中心に矯正を行った。それにより力が入り、可動域も増加した。
その後熱感が残るため、アイシングを20分行い、過緊張した筋肉に対して軽いストレッチと緩和操作を行った。
初回治療後、矯正によりかなりの痛みと可動域が回復し、アイシングを行ったことで歩行に多少の不快感が残るくらいになった。その後、3日間は痛みが残ったが、症状はかなり改善された。
立ち仕事が長くなると、体を支える腰に負担がかかり、少しの動作でぎっくり腰を起こす場合があります。そして今回はその負担がかかっていた状態での運動により、より負荷をかけたことによって発症してしまいました。予防としてはストレッチなど準備運動を欠かさないことです。それによって事前に身体にスイッチを入れるだけでなく、縮こまっていた筋肉を元の状態に戻し身体にたまっていた負担を取り除くことになるからです。
みなさんももし危ないなと思われたら一番は治療を受けるのが大事なんですけれど、それが無理だとしたらいつも以上に全身を入念にストレッチしてあげて下さい。