50代女性が1ヶ月ほど前から両膝(膝蓋骨)の上あたりに痛みが出現し、なかなか治まらないため来院された。1ヶ月前にエアロビクスを行い、それ以降続いているとのこと。以前からたまに屈伸時などで違和感が出ており、現在は正座や階段を降りるときに痛みが出ます。整形外科では特に異常は見られませんでしたが、少し内側裂隙の空間が狭まっているといわれたそうです。
検査結果で直立姿勢から両膝の過伸展が認められ、筋力検査から大腿後面と外側の筋力の弱化が認められました。
施術は腰部、骨盤、膝、足関節を中心にマニピュレーションを行い、大腿後面、外側の筋力強化エクササイズを行いました。5回ほどの施術で膝の痛みは軽減し、正座や階段も気にならなくなったとのことです。また、以前感じていた膝の不安定さも解消されたとのことです。
この患者さんの場合、姿勢から両膝の過伸展(後ろに反っている)が著明でした。また大腿の後面と外側の筋力の弱化もみられました。膝関節の安定性や動きに関わる筋肉のバランスが崩れることで、関節や筋肉に負担がかかりやすい状態になっていたのだと考えられます。