30代の女性が首の痛みと手の痺れを訴え来院された。
慢性的な首の痛みがあり、2ヶ月前から左腕全体にピリピリとした痺れを感じるとのこと。
症状は仕事、家事、歩行時に感じることがあり、仕事は主にデスクワーク。
検査をしたところ神経学検査は陰性、頚部の左回旋(10秒間)で左手掌に痺れが出現、頚部の可動域減少、頚椎前弯減少。
施術は頚部周囲筋(主に斜角筋)に対するアプローチ、頚胸移行部を中心にマニピュレーション(矯正)を行った。
1回の施術で頚部痛は軽減し、手の痺れはほとんど感じなくなったということです。
この患者さんの場合、おそらく頸部の筋(斜角筋)が過度に緊張を起こし、筋肉の間を通る神経や血管をわずかに圧迫したことにより痺れが出たものと考えられます。
また、頚椎、胸椎の状態も良くなかったため、頸部の筋肉に負担をかけていたと思われます。
このため、頸部の筋肉に対するアプローチとその要因の1つである背骨の状態を矯正することで症状の改善に努めたところ、1回の治療でかなりの改善が認められました。
治療の効果は症状の強さや抱えてきた期間、性別によって変わるため、このケースが誰にでも当てはまるとは限りません。ですが、治療の回数を重ねるごとに変化を実感しやすくなります。
もし気になるようでしたら一度ご相談下さい。お待ちしております。