20代女性が腰殿部痛を訴え来院された。
12月に入ってから徐々に腰が気になりだし、今朝起きた時に右殿部にピキッと痛みが走った。
身体を曲げる時、歩行時に痛みが出る。仰向けで寝ると痛いので足を4の字のように広げると痛みは出ない。
去年腰が痛くなったときは今回とは場所が違いもう少し上だった(胸腰移行部)。今回のような腰痛は初めてで、過去肩こりなどもしたことがない。
足もよく組むし姿勢も悪いので身体がゆがんでいる自覚はある。
体幹屈曲20度で右殿部に症状誘発。患部に熱感はなく、腰椎左側弯、胸椎後湾の減少が認められた。
施術は腰椎、骨盤を中心に行った。治療後体幹屈曲の角度が60度ほどに増加し、痛みもごく僅かになった。歩行時の痛みも見られなかった。
この患者さんは日々の不良姿勢が積もり積もって偏りが生じそれが今朝方の痛みとして出たものと思われます。この殿部痛は軽度ではありますが、脊柱の全体的なバランスは結構崩れていました。腰痛のための治療は次回くらいで落ち着きそうですが、その他の歪み・アンバランスさに対する施術はもう少し時間がかかると思われます。
特別な事をしていなくても、普段と変わらない生活を送っていても今回のケースのように急に痛みが出る事もあります。痛みが出てから身体がゆがむのでなく、ゆがみや変化が起きてから痛みが起こるのです。ですので痛くはないが少し気になるなと思う事がありませんか。それは身体からのサインです。赤信号(痛み)になるまえに黄信号(歪みや状態の変化)のうちにくいとめましょう。
もしこれを読まれまして少しでも気になるようでしたらご連絡下さい。