26歳男性が腰痛を訴え来院。
前日に友人の引越しを手伝い、その時にタンスを引こうとしたら痛みに襲われた。
寝る起きる、靴を履くなど身体をかがめる動作、車の右左折やブレーキなどで身体が揺れても痛い。
来院時、腰椎前弯消失、背中を丸め膝の軽度屈曲の逃避姿勢を取っていた。
1回目。腰部に熱感ないが背部、腰部、下肢まで著しい緊張が認められた。胸腰部、骨盤、股関節、腸腰筋へのMRTを主にアプローチ。
治療後腰椎に前弯が戻り、痛みは残るものの体幹屈曲の可動域の増加。起き上がるときに痛みはなかった。
2回目。腰部起立筋の緊張はあったが、殿部、下肢の緊張が減っていた。日常動作でも痛みは目立たなくなってきた。今回は股関節、骨盤、大腿の筋群に対する施術を中心に行った。
次の日が草野球の大会であったので無理をしないように注意をし、大事を取って野球が終わったら来るように指導。
3回目。野球の際に少し張り切って激しい動きをとったようだが痛みが強く出る事はなかった。腰椎、骨盤、股関節、腹筋群、大腿の筋群の柔軟性をつけるような治療。
治療後は身体の動きも随分スムーズになりました。
今回のケースは軽度のぎっくり腰であったので快復が早かったです。そして腰の筋肉を痛めたというより腹筋、腸腰筋を痛めてのぎっくり腰でした。
力任せにものを持ち上げたり、変な姿勢のまま力んだりすると負担のかかる場所が偏って痛める事があります。ぎっくり腰は重いものでなく、軽いものでもなるときはなります。ですので決して力ばかりに頼らず身体の重心を使って持ち上げて下さい。それと決して横着しないでください。だいたい横着した時に痛めるので注意して下さい。
ふとした拍子に腰を痛めたり、もともとの腰痛が悪化されたなどございましたら是非ご連絡下さい。