50代男性の方が、肩の痛みと腕のしびれ、めまいを訴え来院。
一か月前から左肩甲骨あたりが痛くなり歩く時に腕を振ると肩甲骨から親指にかけて痺れが出る。
しばらくしたら治るかなと思い放置していた。相変わらず痛みが続いていた2週間後の朝、起き上がろうとしたら突然めまいがおきる。
まわりがグルグル回るようなめまい感。まっすぐ立っていられず壁に手を付き体を支える。
このめまいは10秒程で治まる。頭痛、おう吐なし。起き上がったときに首を動かすとめまいが増悪する。
病院にて検査を行ったが特に異常はなく「肩コリからくるものでしょう」と言われたのでカイロプラクティックに来院。
検査をしたところ、左肩関節の外転が150度をこえると肩甲骨外側に痛み出現。我慢すれば180度まで外転可能。
その場で腕を振ってもしびれの再現なし。
頸椎可動域検査でのめまい再現なし。
胸椎、上部頸椎の可動域が著しく減少していたので、これらに対し重点的にアプローチ。
1回目施術後、肩の痛みは大きな変化は無いがしびれがほとんど出なくなった。めまいも起床時出るがグルグル回っていたものが立ちくらみのようなフワフワ感に変化した。
2回目施術後、肩の痛みほぼ気にならなくなり、しびれは完全になくなっていた。めまい出ない日も出てきた。出たとしてもすぐに治まる。
3回目施術後、前回施術から1週間の間に1回だけ朝ふわっとした感じが出ただけだった。
4回目施術後、めまい消失。肩の痛みもないが仕事が忙しかったため少し肩こり。
この方はかなり早く症状が改善されました。パソコン使用時の姿勢を気をつけて頂いた事や背部から首のストレッチをまめに行って頂けたので早期改善ができました。
このように背骨のバランスをとり柔軟性を取り戻すことは非常に大切です。
首の骨は自律神経に影響する部位です。今回のように起立時に起こすめまいは血圧のコントロールがうまく出来なくなっているケースが多く、その血圧をコントロールするのも自律神経です。
自律神経がうまく働けるようにカイロプラクティックでお手伝いをしたという感じです。
上を向いたり首を動かしたらめまいがするというような「頭位変換性めまい」はカイロで効果でる事が多いです。
三半規管に問題があったり脳に腫瘍があるなど危険な原因でおきているめまいもありますので病院で検査することも大切です。
問題がなかったのに状態が良くならないとお困りの方は、お気軽にご相談下さい。