40代女性。両膝の痛みを訴え来院されました。膝全体と特に膝内側の痛み。2か月前から発症し徐々に悪化してきている。痛みにより完全にしゃがめない、正座も出来ない。歩行は出来るが長時間だと痛みが出る。転倒などの外傷歴なし。整形外科に行きレントゲン撮影するも特に異常なしと言われた。電気をあてに週に2~3回通っているが痛みは治まらず。体重を減らせと言われた。仕事で履いている靴のヒールを5cmから3cmに変えたが少し楽だが大きな変化なし。腫れや発赤なし。このような膝の痛みは初めて。
今回のケースでは骨盤腰椎の大きなバランスの乱れが生じていたため矯正をかけ膝の負担を軽減させる処置を行った。骨盤腰椎に加え身体全体をチェックし膝に負担をかけている要素を取り除いていった。初回は膝関節に対して直接的なアプローチ(膝関節の矯正、筋緩和操作)は行っていないが施術後には完全にしゃがみ込む事が出来た。痛みは60%減少した。その後5日おきに3回施術を行った。2回目以降は膝の裏の筋肉や大腿内側の筋肉へのストレッチも加えていった。結果5回目の施術の頃には正座も出来るようになった。仕事が遅くなると疲れで少し痛みが出るが帰って休めばすぐに治まる程度。集中的なケアはこれで終了。
この方は整形外科では異常ないと言われたけど痛みが全然引かず困っていたところ知人からカイロプラクティックを紹介され来院されました。実はこのようなケースはとても多くみられます。骨や関節自体に問題がなくても痛みはおこります。カイロプラクティックで重要視するところは機能的問題です。関節の動き、バランスが大切です。過剰に膝に負担をかけている原因を見つけ本来の動きを取り戻していければ痛みは改善していきます。もちろん年齢や膝関節の状態にもよります。変形がおきている場合は今回のように早期改善は難しい事もありますが身体のバランスが整ってくると軽減していくことは多いです。お困りの方は諦めずぜひご相談下さい。