40歳女性が左足3,4趾の痛みとしびれを訴え来院された。
この症状は2年ほど前から始まり徐々に強くなってきていた。そして、2か月前についに立っていられないほどの痛みにまでなってきた。
その激痛になった時に整形外科に2か所行ったが両院ともレントゲンを撮影し塗り薬と張り薬を処方しただけだった。そして診断されたのがモートン病である。
痛みの出る動作は左脚に体重がかかる動作全般である。靴を履いていても脱いでいても痛みしびれともに変わらずにある。
仕事では安全靴を履いていてサイズが少し大きい。
検査をしてみると、チネルテスト陰性、左足のアーチの減少、回内足、第2第3中足骨間の可動制限、膝関節の内旋制限が見られた。
骨盤から足にかけての変位が顕著であったため初回は症状の部位に対し重点的に施術を行った。
施術後、痛みは半分にまでなった。そしてインソールなどの足底板の説明を行った。
2回目来院時、痛みはまだ残っている状態。仕事用安全靴にインソールを入れたところ仕事中に痛みが強くなることはなかった。
3回目の施術後、痛みしびれともに少なくなっている。回内足になっていた足も落ち着きを取り戻してきている。
この患者さんの場合、アーチが減少し偏平足だった状態に安全靴をはいていたことで変に固定され指先に負担がかかり症状が出てたものと思います。
安全靴などの作業着は男性用に作られているものが多く女性には大きすぎることもあります。インソールを入れたら症状の出方に変化がでたことを見ると靴が合わなかったことは歴然です。
モートン病だけにかかわらず体に合わないものを使い続けることはそれだけで負担になります。足だけでいえばヒールの高い靴、履き古してかかとの部分が異常に削れてしまっているもの、固めのアッパー、大きすぎたり小さすぎること。
靴に足を合わせるのではなく、足に靴を合わせることが大事です。それでも会社規定に沿わせなければいけないなどの理由で靴を変えられないのであれば足底板を入れることをお勧めします。
でも、その前にフラットの状態での足を整えてからのほうが効果は断然いいです。
身体に痛みを感じ、整形外科に行ったけれどもレントゲンを撮って痛み止めの薬でおしまい。薬を飲んでもあんまり変化が見られない。そんな時は是非一度ウェルビースパインにご連絡ください。少しでも早くその症状から解放できるようお手伝いをさせていただけたらと思います。