38歳男性が、腰痛、脚の痛みと肩こりを訴えて来院されました。
腰痛は1～2週間前からあります。腰の痛みと一緒に左の脚の付け根から太腿にかけて痛みがあります。腰は重い感じがあり、ずっと座っているとひどくなります。脚は階段の昇り降りなど力が入った時にズキッと痛み、坐骨神経痛みたいではないかと思っています。肩こりは慢性的で、1年前ぐらいから強くなってきました。ひどいと頭痛も出ます。
検査をしてみると、骨盤の歪みが大きく出ており、骨盤の側方から太腿横までの筋肉（大腿筋膜張筋）が異常に張って押圧で痛みが出ていました。これらが原因で、左股関節の動きが硬くなっていました。背骨自身の柔軟性が乏しく、肩甲骨の動きも悪い状態でした。
初回の施術では、まず筋肉の緊張を緩和させながら骨盤の歪みをとり、背骨と股関節の動きをつけるようにしていきました。施術後、症状は少し落ち着いていました。
2回目の施術に来ていただいた時は太腿の症状と肩こりは大分とれたものの、腰の重さは相変わらず残っているとのことでした。お話を伺ってみると、会社の椅子をバランスボールで代用しているとのことでしたので、腰痛が落ち着くまでは普通の椅子に変えていただくようお願いしました。
それ以降、症状は徐々に改善されています。
健康器具は使い方、使う時によって効果の差が出てくると思います。この患者さんの場合、骨盤の歪みがあるところにバランスボールを使用することで、座っている時のバランスを取るときに、本来そこまで頑張る必要のない筋肉を酷使してしまっていたようです。そのせいで更に身体のアンバランスを悪化させ、背骨の動きにも影響を及ぼしていたと考えられます。
個人個人のコンディションによって運動の種類、運動量などは変わると思いますので、運動を始めようとする前に、一度ご自分のお身体の調子を整えてから始めてみてはいかがでしょうか。
腰痛や坐骨神経痛とご自分で判断する前に、一度、ウェルビースパインにご相談下さい。ご自分で気がつかない、気がつけない日常生活の問題も見直すチャンスだと思いますよ。
