38歳男性が腰痛と不眠でご来院されました。
腰痛は8年前から腰椎ヘルニアになって以来数年に1回大きく痛めることがあり、ここ最近は右股関節のつまり感のほうが強いみたいです。不眠は1年前からなかでも特にここ1ヶ月は寝られないそうです。布団に入ってからの寝入りも遅く、寝れたと思っても数時間すると目が覚めそこから朝まで寝付くことが出来ないそうです。これらの症状とは別に4年前に左手の小指が痺れることもあったそうです。
過去のヘルニアの経験もあったのでヘルニアの検査もしてみましたが特に異常は見られませんでした。左手小指の痺れの件も神経学的異常は見られませんでした。棘下筋のトリガーポイントによるものと思われます。ただ脊柱起立筋と言う背骨の両脇を走る筋郡過緊張がありました。背骨からは各臓器や周辺組織に分布する神経が出ていますが、身体のリズムに大きく関係する自律神経も同じように走行しています。自律神経は主に活動時に交感神経が、休息時に副交感神経がそれぞれ優位になるのですが、背中に強いハリがあるとそのスイッチの切り替えがスムーズに行えなくなることがあるのです。
1回目の施術は脊柱を全体的に自律神経の働きを正常に戻すように施術しました。股関節の付け根の痛みは骨盤のねじれと股関節を内側に閉める筋肉をゆるめました。股関節の痛みは2回目で、不眠に関しては5回目の施術で改善されました。
担当コメント
人は睡眠をとることで身体的疲労と精神的疲労を和らげ回復していきます。ですが、その睡眠が取れなくなると身体の疲れが抜けにくくなりそれが背中のハリにつながり、その背中のハリが自律神経に作用し不眠へとまたつながって行くという悪循環が生まれてしまいます。この患者さんの場合も同様と思われます。みなさんの中にも最近寝付きが悪くなったと思われている方はいませんか?暑いのでなかなか寝付けないということもあると思いますが、施術を受けると寝やすくなるという方がほとんどです。同じような悩みをお持ちの方はお気軽にご相談下さい。