51歳女性が、右の殿部の違和感と背中全体にかけてのかたさを訴えて来院されました。
歌を歌って（声楽）いて、歌う時に右側を軸にしているので
ぎっくり腰になりそうで結構つらいです。最近、右後ろ側に重心をかけ顎を引いて歌うように発声法を変えました。慢性的に背中全体と首の後ろが固まっているような感じがあります。
検査をしてみると、骨盤の歪みが顕著に出ており、右殿部の股関節後ろ側にゴリゴリとした筋肉の塊が出来ていました。背中も右側中心に起立筋（姿勢を保つ筋肉）が硬くなっており、身体のバランスを保つのに左右差が出ている状態でした。また、顎を引いて力むことが多いためか首の後ろ側の筋肉や後頭部の筋肉がガチガチになっていました。
初回の施術では、凝り固まっている筋肉の緩和操作と骨盤の歪みをとることから始めました。右足重心を取ることが多いため、股関節に関連する筋肉が異常に硬く股関節の動きを阻害していると考えられたため、そこも重点的に動きをつけていきました。はじめは施術の効果は2～3日しかもちませんでしたが、週1で5回程度通っていただき、今ではお身体の異変が気になった時や歌の本番の前などに来ていただいております。
担当コメント
この患者さんは右重心を取ることを自覚されている珍らしい症例です。そのため、原因もハッキリしており施術計画も立てやすく、日常生活での注意点もアドバイスしやすかったです。しかし、普通はご自分の重心位置がどこにあるのか、なぜ症状が出てきてしまうのかを見つけ出すのは、患者さんご自身も自覚がないため大変です。そのような問題を姿勢や出現している症状から客観的に考察し、解決していく方法としてカイロプラクティックも一つの選択肢に入ると思います。施術だけでなくエクササイズや日常生活でのアドバイスまでさせていただきますので、お気軽にウェルビースパインにご相談下さい。
