30代男性が右臀部から太ももにかけての痛みを訴え来院されました。
この痛みは、まず違和感の状態で2ヶ月前からあり、
この1週間で痛みへと変わってきました。特に思い当たる節はありません。この痛みが出てから足を伸ばして座れなくなり、椅子に座った状態から立ち上がるときにも痛みが出てしまいます。歩くのにも少しびっこを引く感じになってしまいます。ストレッチはよくやっていてこの痛みが出る一ヶ月前までは普通に足を伸ばして座れていました。そして自転車に乗っても痛みも痺れもありません。
検査をしてみると座って話を聞いてる時点で太ももに軽く痺れが出てきていました。前屈をすると20°で右ふとももに痺れが出ました。そして右側のリブハンプ（肋骨の盛り上がり）がありました。仰向けで寝た状態で右脚を挙げる検査では30°のところで痛みが出ました。坐骨神経痛の検査では陰性でした。
坐骨神経や椎間板ヘルニアなどの神経根性の痛みではなく仙腸関節由来の痛みと仮説を立て腰部骨盤を主に施術を行いました。初回施術後20°のとこで痛みの出ていた前屈が70°近くにまでなり、現在4回の施術で日常生活内での痛みの出現がなくなるところまで来ました。引き続き少し残る違和感に対しての施術を続けていく予定です。
担当コメント
臀部の痛みに関してはよく坐骨神経痛と言われるケースが多々あります。ですがこの患者さんの場合は坐骨神経痛ではないと思いました。検査の結果からもそうですが、坐骨神経が全く関与していないわけではないと思いますが、いわゆるソレではない状態でした。痛みの出た動作、原因については正直不明ですが、痛みが出た時に悪くなったということはあまりなく、痛みが出たのはあくまでもその動作がきっかけに過ぎないのです。前もって身体にゆがみなどの変化が起こっていて、たまたまそのタイミングに痛みが生じたというわけです。皆さんもご自身の身体に耳を傾けてみてください。痛みがなくてもどこかおかしいなとかありませんか？それを放っておくといずれ痛みに代わってしまうかもしれません。ですので、今は痛くなくてもどこかおかしいななど思われましたらお気軽にご連絡ください。早めの対処をとることで痛みを予防することができます。
