34歳女性が左お尻の痛みを訴え来院されました。
この症状は来院される前の日の夜子供をあやしてる時に発症しました。それからは普通に歩く分は問題はないのですが授乳をする際にあぐらをかいたり子供を抱きかかえようと中腰の姿勢をとると痛みが増します。寝返りを打つと痛みが出るので寝てる途中何回か目を覚ましたそうです。ここまでの痛みは初めてですが、腰が重くなるよ うな腰痛は今まで何回かありました。そして妊娠中は今回は左ですが右のお尻が痛くなったことがあります。
検査をしてみると左のお尻の筋肉である大殿筋と大腰筋、仙骨の左側の際の部分に強い痛みがありました。そして腰痛をかばっているせいか背骨のわきの筋肉が両方と も強く張っていました。腰の可動域は前屈と右回旋、右側屈に動きの制限と強い痛みが確認されました。この結果から、子供をあやしてる際の姿勢が左の臀部に負担をかけ痛みを出しているものと判断しました。
初回の施術は若干臀部に熱感があったため臀部筋の緩和は行わず骨盤のゆがみと背骨のねじれを重点的にとっていきました。そして施術後はなるべく安静にしていただ くようにしてもらいました。2回目の来院時、当初感じていた痛みはほとんどなくなり腰の動きで出ていた痛みもなくなっていました。3回目の来院では腰に対する施術だけで なく全身に対してアプローチしていきました。急性的なお尻の痛みに対しては2回の施術で改善され、今は育児で痛めやすい肩や背中も併せて月に1回くらいのペースでメンテナンスにいらしてもらってます。
担当コメント
この患者さんはおそらく妊娠していた時からの骨盤の歪みがあったと思われます。それが今回赤ちゃんのケアをする際の動作や姿勢により左の臀部に痛みとして認識されたのだと思います。妊娠・出産は人生に おいても大きなイベントです。もちろん体に対しても大きな変化をもたらします。痛みがある状態は日常生活に大きく支障をきたします。特に子育てをしているとお母 さんの身体への負担はものすごく多いです。強い痛みが出る前に回復できればいいのですが、痛みが出てしまった場合、早く良くなるためにもお身体の不調を訴えていらっしゃるのであればご連絡いただければと思います！
