37歳男性が首と左肩の痛みを訴え来院されました。
左肩の痛みは1か月ほど前から起こり上への挙げにくさと常に重さを感じています。首のほうが痛くなったのは1週間ほど前から。前に倒すのが一番痛い。
仕事はデスクワークが主だが休みの日にはジョギングができていました。でも1年ほど前にこっちに引っ越して来て以来、仕事が忙しくなったこともありなかなか走りに行くことができていません。
検査では肩関節の動きに関する筋肉は正常に働いていましたが首を前に倒す筋肉の筋力低下が見られました。これは普段の姿勢から背中が丸くなってしまい頭を支えるために背中と肩に負担がかかってしまったために起こったものと考えられます。
初回の施術では首から背中にかけての歪み、肩周囲の筋肉の緊張緩和を取り除くような施術を行いました。
2回目の来院時にはすっかり首と左肩の痛みが出ることはありませんでした。でもひょんなことから右腰に少し痛みが出始めました。これは日常的に足を組むことが多かったためか骨盤のねじれがうまれ腰の奥の筋肉が緊張しておこったものと考えられます。
3回目の来院時には歩くときの両脚の歩幅と足の開き方に違和感が出ていました。計5回の施術でもともとの主訴であった首と左肩の痛みだけでなく右腰の痛み、脚の違和感がすべて消失し、現在は月に一度のメンテナンスケアをされています。
担当コメント
この患者さんは以前まで出来ていたジョギングが出来なくなったこともあり少しずつ身体の疲れが抜けなくなり症状が出たものと思われます。普段身体を動かしていない人にとっての休息は身体を動かすことです。運動を習慣的にしている人はしていない人に比べて身体が良くなるのが早い傾向にあります。そして身体が快調への向かい方も人それぞれです。回数を追うごとに痛みが少なくなる人もいれば、この患者さんのように施術後に今までとは別の部位に何かが出てくることもあります。すべてに言えることは身体はよくなるために変化を続けているということです。意外と自分の身体のことでも分からないことがありますので、お気軽にご相談ください。一緒に症状改善に努めましょう。