32歳男性が6，7年前から続く左脚のしびれを訴え来院されました。
このしびれは左足の裏の中指の付け根あたりに起こりました。それから3年ほどしてふくらはぎを刺激するとその足裏にまでしびれが広がるようになりました。これは朝起きた時や座っている状態から立つとき、寝ているときに出ます。これらは当時整体に何度か通ってみたけど特に変化はなかったようです。ちょうど、6年ほど前からゴルフを始められたそうです。仕事中10分ほど座ってから立つときにもふくらはぎにしびれが出るそうです。
坐骨神経痛、腰椎椎間板ヘルニアの検査では陰性を示しました。骨盤の特に仙骨のねじれが顕著にあったことと左梨状筋、左腓腹筋の緊張も見られました。そして左ひざ関節の内旋制限も見られました。筋力検査では左の膝窩筋の筋力低下もあります。
この足のしびれは膝窩筋の筋力低下により膝に若干のねじれが生じそのねじれが腓腹筋を緊張させふくらはぎの神経を刺激して出ていたものと考えられます。
初回の施術では骨盤、左ひざのねじれ、筋肉の緊張緩和を取り除くような施術を行いました。
1週間後に2回目の施術を行ったのですが、3，4日はふくらはぎのしびれが出ることはありませんでした。引き続き少し戻った骨盤のねじれと緊張の残る梨状筋への施術を行いました。
3回目の来院時には寝ているときのしびれがなくなり足のしびれよりも腰の重さのほうが気になるようになりました。施術後に梨状筋のストレッチを指導し仕事の合間にやっていただくように伝えました。
計4回の施術で左足のしびれと腰の重さが消失し、現在は引き続きストレッチをやっていただきながら月に一度のメンテナンスに来られています。
担当コメント
この患者さんはゴルフを始めた時期としびれが出た時期が重なるのでゴルフが症状に関与していたと思います。ゴルフのスイングをする時に左の膝に体重が乗るのでおそらくそれで膝にねじれが生じたのでしょう。前に行かれていた整体では膝のほうまでは診ていなかったと思います。ですが、患者さんが積極的にストレッチも行ってくれたことで6年という長く抱えていた症状が早い改善につながりました。
ゴルフに限らず運動は身体にいいものです。ですが、偏った動きは様々な問題を引き起こすこともあります。皆さんも運動を始めてどこかが痛くなったなどありましたらお気軽にご相談ください！
