44歳男性が1週間前から続く右肩から腕への痛みとしびれを訴え来院されました。
この症状はちょうど旅行に行っていたときに右肩に重い荷物をかけていた時に発症したといいます。その時は痛みで腕が上がらなかったのですが今は腕は動くのですが首を動かすと痛みが出てきます。首を動かさなくても右肩のところに鈍痛が広がっています。それと普段から姿勢が悪く周りから猫背と指摘されることも多いそうです。
検査をすると頚部伸展可動域の減少と伸展時、右側屈時に右頚部に痛みが出ました。触診では右の斜角筋、後頭下筋の緊張が見られました。頚胸部の可動性も低下していました。この症状は荷物を持ち続けたことにより寝違えに似たものが出たのだと考えられます。
初回の施術では頚胸部の動きをつけました。施術終了後には頚部運動時の痛みと制限はなくなりました。
2回目の来院時には痛みの再現はありませんでした。猫背も2,3日気を付けることができました。斜角筋の緊張もなくなっていたので頚部痛に対するものでなく猫背に対する施術を行いました。
3回目の施術からはいい姿勢を正していけるような施術を行っています。
担当コメント
この患者さんは荷物を背負ったときに肩が下がってしまったのでしょう。それを引き上げるように斜角筋が緊張し首と肩がロックしてしまいこの症状が出たものと思われます。比較的初期の段階で施術ができたので症状が早く回復できました。症状は抱えていた期間だけ治るのに時間がかかるといわれています。
これからの季節暖かい日と寒い日が交互に来たりします。このような気候の時は急性期症状が出やすいとされているので、少しでも気になることがありましたらお気軽にご相談ください。