60代男性が1年前からの左膝の痛みを訴え来院されました。
この痛みは立ち上がるときやしゃがむとき、寝ているときでも出ていました。寝ているときに出る膝の痛みで時折目が覚めることもあるそうです。それと慢性的な腰痛も抱えています。来院される1,2日前に靴下を履くときに左足の薬指と中指の甲にしびれがあることに気が付いたようです。
視診上では膝には変性があるように見えましたが病院には行ったことがないようなので詳しくはわかりませんでした。
ですが少し外側にねじれていたのと骨盤のねじれが目立っていたことが痛みを引き起こした原因だと考えそれらを重点的に施術を行いました。
最初は膝を30度ほど曲げたくらいで出てた痛みが3回目の施術から膝の最大屈曲時にのみ出るようになり寝てる時の膝の痛みもなくなりました。
5回目の施術では膝の最大屈曲でも痛みが出ることはなくなりました。これからは仕事で膝を曲げることが多いため定期的なメンテナンスをすることで再発防止に努めていきます。
担当コメント
この患者さんのお仕事はいわゆる建設業で、特に屋根に特殊なシートを貼るために一日中膝をついて作業をしています。それにより変性に近いことが起こり膝に痛みが出てしまったのだと思います。
膝の痛みを感じると大体は病院に行って注射を打ってもらうことが多いと思います。注射を打てば一時的に痛みがなくなるとは思いますが、ずっと膝にとどまってくれるわけではないのでまた痛みはぶり返す確率が高いです。変性が本当に進行している問題なのであればそれは本当の意味でのカイロプラクティックの適応ではないかもしれません。ですが、骨盤や股関節、足関節など膝に影響を与える部位の問題を取り除いてあげることで膝の痛みが軽減することもよくあります。同じような症状でお悩みの方はお気軽にご相談ください。