47歳の男性が左のお尻から足首にかけての痛みとしびれを訴えてご来院されました。
この症状は8月の半ばくらいから臀部に違和感を感じてそれから徐々に痛みが広がりしびれまで出てくるようになったそうです。
最初に整形外科に受診したところ坐骨神経痛と診断され鎮痛剤を処方されるも全く効果がなく、その後整骨院や鍼灸院、整体院に行ってみるも痛みに変化が出ませんでした。お風呂につかる分には痛みは出ないのですか浴槽から出るときに強い痛みに襲われるのでシャワーだけで済ましています。朝も起き上がるのに30分ほど時間を有し、朝が痛みが一番強いので立って食事をしています。歩いているほうが症状は出ないので平気なのですが、仕事がデスクワークなので座っていると左脚全体の痛みがものすごく強いのでこの時も立って仕事をしています。骨盤ベルトを巻いていると幾分楽なので常に巻いています。ここ数日は痛みがひどくなってきたため会社を休んでいます。
初回は検査をしようにも常に脚にしびれが出ていたため最小限の検査しかできませんでした。前屈も5度ほどで痛みが強くなりしびれも強くなりました。仰向けで脚を片方ずつ持ち上げていくと右の時は痛みは出ませんが、左の時は前屈を同じように10度ほどで痛みが出ました。ですが、骨盤のヘリのところにある腸骨筋を押圧しながら持ち上げると押圧していない状態よりも高く足が上がり、痛みも少し減りました。
坐骨神経痛という診断は画像上でもしっかり出ていたそうなのですが、検査上ではそこまで坐骨神経痛のテストには引っかかってきませんでした。ですのでまずは骨盤のねじれを取ることを目標に施術を行いました。
2回目の施術は念のため初回の3日後に行いました。施術をしたときはよかったけど、夜からまた痛みが出て今度は膝裏にも痛みが出るようになったそうです。
3回目は1週間後に、その時は膝裏の痛みはなくなり2,3日いい状態が続いたそうです。それと座っているとすぐに出ていた痛みが出る間隔が伸び、今までよりも長く座って仕事ができるようになりました。
4回目は下肢のしびれも痛みもほとんど気にならなくなりました。あるのは座っているときの腰の付け根の詰まり感です。
現在はしびれと痛みに対してというより腰部の詰まりを取り除くように柔軟性を付けることを主としています。継続してストレッチやエクササイズなど患者さん自身に積極的に取り組んでもらい早期の改善に努めていく予定です。
担当コメント
一口に坐骨神経痛と言っても色々な原因が存在します。中でも代表的なのが椎間板ヘルニアに起因する坐骨神経痛です。今回のケースはこのヘルニアによる坐骨神経痛ではなかったと思われますが、強い骨盤のねじれによって坐骨神経の支配領域に痛みを出していました。そういった場合は整形外科で牽引をすることよりもカイロプラクティックのほうが有効かもしれません。もし、これを読んでる方の中にお医者さんからは薬を処方されたけどあまり効果を感じられないとお思いの方がいらっしゃいましたら是非一度ご連絡ください。お待ちしております。