40代女性が腰痛を訴え来院されました。
この腰痛は9月の上旬に発症し、そこからヨガやストレッチをして気を付けてはいたのですが、徐々に痛みは強くなり来院する1週間ほど前から腰が右に出てきて逆くの字に曲がってしまいました。
仕事は清掃業なので毎日お風呂やトイレの掃除のため身体を屈めているのですが、痛みが強く出てしまうため休み休みでないとできません。そして腰が曲がってから2，3日後くらいから両股関節の付け根と左の膝にも痛みが出始めました。
検査をするとやはり立位姿勢で身体が左に傾いていました。体幹の屈曲、両側屈、左回旋で左腰部に痛みが出ました。仰向けで片足から上げる動作も両足とも左腰に痛みがあり、うつ伏せで両ひざを曲げてもやはり左腰に痛みが出ました。
左の膝には特に異常は見られなかったのでおそらくは腰の問題が神経を伝わって膝のほうに痛みを出していたのだと思います。
初回の施術ではまずは腰の痛みを取ることに重点を置きました。その施術後は痛みは少し引いたものの腰はくの字に曲がったままでした。2回目の来院時も腰は曲がったままでしたが施術終了時には80パーセントほどまっすぐになりました。その後3回目の時はほぼほぼまっすぐになり、痛みも完全に消失しました。
ここまで週に1回の施術を行ってきましたが、ここから感覚を2週間、3週間と空け症状の再発がないかを追って観察しましたが、特に痛みが出ることがなかったため、現在は月に1回のメンテナンスケアに移行しています。
担当コメント
この患者さんは、清掃業をしているので重いものをよく持っています。これを機に重いものは無理に一人で持たずに、他の人と協力して持つようになったそうです。意外と頑張っちゃえば身体は無理がききます。ですが、無理をすると何らかの症状となって身体に現れてきます。それが、身体がくの字になるほどの腰痛だったんですね。
なぜくの字になるのかは身体の逃避姿勢によるものなのですが、そのまま特に対処をしないと身体が元に戻らないこともあったりします。くの字のままでは外見的にもあまりよろしくないですよね。やはり早めの対処が症状の軽減に必要です。
これからの時期、大掃除をされる方もいらっしゃるでしょう。無理して一人でタンス等を動かさずに2人とかで動かしてください。そしてぎっくり腰とかされてしまったらまずは安静にしてそれからご連絡ください。年末になるにつれて本当に急性症状は出やすいです。皆さんご注意を！
