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小学生の頃から続く慢性腰痛 (18歳女性 高校生 練馬区)
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現在高校3年生のこの患者さんは小学6年生の時に脊椎分離すべり症と診断されていて、それがらずっと腰痛があるということでした。

現在は高校のチアリーディング部に所属していて毎日練習しており、腰痛がかなり悪化して練習も出来なくなってしまったために来院されました。チームでの彼女の役割はベースと言って、他の選手を持ち上げたり支えたりするポジションを担当していて、頻繁に背中や腰の上に乗られるということでした。3ヶ月前から椅子に長時間座っていると腰痛だけでなく両足もチリチリする感覚があり、長時間立ちっぱなしでも腰が痛くなり、特に前屈が出来なくなるということでした。

彼女の姿勢は腰部前弯の角度がかなり増加していて、前屈をしていただくと痛みでほとんど前に曲がらない状態でした。神経学検査や筋力の検査では異常は認められませんでしたが、いくつかの検査で腰痛が強く感じる検査がありました。触診では両股関節前方の筋肉が過緊張してかなりの圧痛がありました。腰部の関節の動きも腰椎前弯の増加に伴って減少していました。

これらの結果から脊椎分離すべり症に伴い、腰部や股関節周辺の筋肉がアンバランスになって、より腰に負担がかかってしまう姿勢を普段から無意識にすることによって、腰部脊柱や骨盤に機能障害を引き起こしたと考えました。

施術は腰部脊椎、骨盤、股関節の機能障害を取り除く事と、腰椎前弯を減少させるエクササイズを特に練習の後にして頂きました。2,3回の施術で前屈がかなりできるようになるまで回復し、練習にも参加できるようになりました。現在は、腰痛が再発する前に定期的にメンテナンスで通って頂いています。

担当コメント

この患者さんは脊椎分離すべり症という背骨に構造的な異常があり、カイロプラクティックでは、この疾患を治療し元に戻すことはできません。しかし、すべり症が引き金となって起きた背骨の関節や筋肉の機能障害をカイロプラクティック治療することによって、患者さんの訴えていた腰痛を改善し、元の生活をしていただくことは出来ます。構造的な障害、例えば椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性関節症などの治療はカイロプラクティックで完治するものではありませんが、これらに起因する背骨の機能障害を取り除くことによって症状が緩和し、元々あった機能を改善することは可能です。同じような悩みをお持ちの方はぜひ一度相談ください。

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