中野区上鷺宮にお住いの29歳女性が右腕の痛みを訴え来院されました。
今の仕事に就きだしたのが23歳のころで症状は4,5年前から発症し、それから徐々に痛みは少しずつ増してきているようです。普段の時は痛みではなく肩を動かすと引っかかる感じがして、仕事が立て込んでくるとまず腕に力が入りにくくなってきてそれを過ぎると肘から下が痺れのような痛みが出てきます。仕事が終われば痺れのような痛みは引いてくるのですが違和感はずっと残ります。
感覚知覚などの神経学検査では異常は見られずチネルテストなどの整形外科テストでも陰性、症状の誘発は認められませんでした。橈骨頭、有頭骨に圧痛が、肘の過伸展と肩関節屈曲は160度で外転は170度で外旋は40度で痛みがありました。続けて話を聞いてみたところ普段のエステの施術で肘を伸ばしきった状態で力をめいいっぱい込めて押しているそうです。それによって上腕骨が内旋状態でロックがかかり肩のつっかかりや前腕の痺れのような痛みを引き起こしていたのではないでしょうか。
施術は上背部から右上肢を中心に行ったところ初回の施術で肩関節の屈曲外転外旋の可動域の向上と痛みが消失しました。そして仕事時の身体の使い方と注意点をお伝えした2回目の施術のときは日常的な右肩の痛みを感じることはなく、仕事のときも前腕が痺れることもなかったそうです。引き続き施術の範囲を脊柱全体に広げ今後の再発防止やその他胃腸機能などの回復も視野に入れた施術を行い合計4回の施術でこの患者さんの抱える身体の不調は改善されました。
担当コメント
エステティシャンや施術をされる方は作業台の高さにもよりますが、身体がひねられていたり、重心が偏っていたり力の入れ方だったりといろいろなところに負担がかかっています。一気にそのすべてを変えてしまうと普段の身体の使い方と違ってしまうので施術が逆効果になってしまうことがあります。ですので変えられるところから少しずつ様子を見ながらやっていくことが望ましいでしょう。自分の身体は自分で施術できませんからね。こちらも他業種ではありますが、アドバイスできることはしっかりとさせていただきますのでお困りの方はぜひともご連絡ください。お待ちしております。