杉並区にお住いの27歳女性の方が、産後の腰痛を訴えてご来院されました。
中学生の頃に部活等での激しい運動で腰を痛めて以来、慢性的に腰痛に悩まされてきたそうですが、産後は特に重くなってしまいました。普段から痛みがあり、座っているときや、腰を曲げたり立ち上がるときに特に痛むそうです。自分の体が「正しい姿勢」を忘れてしまったような感じで、全体的なバランスの悪さも感じていました。
お体を拝見すると、骨盤のねじれと、腰の反りがかなり強くなっていました。また、ご自身でも自覚していらしたとおり、体のバランスがかなり悪く、ただ立っているだけでもフラフラして不安定な様子が見受けられました。産後ということもあって、骨盤底筋と腹筋の弱化の著しく、反面脊柱起立筋や大腰筋、中殿筋には強い緊張がみられました。おそらく体の不安定さを抑え込むため、腰回りの筋肉が強く緊張して痛みを出しているものと見受けられましたが、根本の原因は腰椎や骨盤のアライメントがズレていることにあると思われました。
そこで、体の軸を整えるイメージで、骨盤のアジャストメントと腰椎のアジャストメントを中心に初回から積極的に調整を行いました。施術後にはアライメントの改善と共に、バランスの面でかなり改善がみられました。
一週間後、二回目にいらしたときには、腰痛の明かな軽減と、産後は入らなくなっていた妊娠前のジーンズが履けるようになったという嬉しいご報告を伺いました。引き続き体を整えつつ、運動機能も回復してきていたので、弱っていた骨盤底筋と腹筋を使うエクササイズに取り組んでいただくようお願いしました。
トータル5回の施術で、腰痛は出なくなり、姿勢・体のバランス感覚も良くなって日常の動作がスムーズにできるようになり、育児をしていても疲れにくくなったそうです。
担当コメント
育児では、立ったり座ったりや腰を曲げたり伸ばしたりを繰り返したり、お子さんを抱っこするなどで腰には大きな負担が掛かりますから、腰痛があると本当に辛いだろうと思います。骨盤は体の要ともいえるところで、骨盤が歪むと体のバランス感覚が低下して腰に余計な負荷が増えてしまいます。産後はどうしても骨盤に歪みが残ることが多いので、痛みなどが出ていなくても、一度はチェックを受けてみることをおすすめします。