1週間前にぎっくり腰になった47歳男性の患者さんが来院されました。
1週間前に仕事中、重い機材を持ち上げた時に発症しそこから動くことができないくらいの痛みに襲われました。この時は少し休んでちょっとだけ動けるようになったのでそのまま仕事にとりかかったのですが、夜になって動くのもままならない程の痛みに襲われました。湿布を貼って休んで次の日も痛みがあるものの仕事をしました。朝、ベッドから起き上がるのが大変なのですが、ゆっくり動いていくと痛みが落ち着いてくるものの座った状態から立ち上がるときはものすごい激痛です。仕事柄床にしゃがみ込んでの作業が多く、そこから立つときは何か支えがないとすぐに立ち上がることはできません。この状態で1週間が過ぎ、今は動けないほどではありませんが立ち上がるときは何かがないとすぐには立ち上がれません。
検査をしてみると、腰部の起立筋と腸腰筋の緊張が強く左の骨盤を支える筋肉の筋力低下が認められましたが、特に腰部に熱感はありませんでした。神経学検査では異常は見られません。体幹の運動で屈曲が15°、左側屈20°で痛みが誘発され右側屈では痛みの誘発はなかったものの左腰部に強い張りが出ました。
初回は骨盤の安定を図るために脊柱を中心に施術を行いました。施術後には体幹の屈曲が30°にまで増え痛みが4割ほど軽減しました。左側屈の痛みはほぼなくなり右側屈の張りは治まりました。2回目の来院時には朝の痛みは最初に比べると8割減、仕事中のしゃがみから立ち上がるときは5割減になっていました。3回目の時には朝の痛みはなくなっており仕事中の痛みも今回ぎっくり腰をしたときの痛みではなくもともとあった慢性的な痛みに代わっていたそうです。
ぎっくり腰に対しては週に1回の施術を3週で終わりましたが、現在は慢性腰痛の軽減を目的として施術を行っています。
担当コメント
直立姿勢でいるよりも身体を前に屈めると腰への負担は高くなります。それがしゃがんだ状態から重いものを持ち上げるとなるとその負担は計り知れないものとなります。いわゆる職人さんというのは大体の方がぎっくり腰のような重い腰痛になったことがあり、持病として腰痛を抱えていることも珍しくありません。普通に生活をしていても腰痛は国民病と言えるくらい身近であり誰もがなる可能性を秘めています。重いものを持つ、これだけでその可能性はかなり上がってくるので普通に生活を送るためにも、仕事で痛みを出さないためにも普段から気を付けてお身体のケアを心がけましょう。ウェルビースパイン練馬ではぎっくり腰のような急性期症状から長年抱えているような慢性症状まで幅広く対応しておりますのでお身体に気になることがございましたらお気軽にご相談下さい。お待ちしております。